(mama)の仕事関係で、コテージが格安にとれたので1泊2日で小淵沢に行ってきました。先月は市民ミュージカルの関係でしたが、甲府に1泊2日していますので、ちょっと山梨づいています。その前回甲府に行った際、足を延ばそうとも思いましたが、車でなかったためいろいろ不便だろうということで断念した「中村キース・ヘリング美術館」は、ご当地でもあり、最優先訪問地として楽しみにしていました。設計は北川原温氏です。駐車場からサインに導かれて林の中を散策し、橋を渡ってしばらく行くと、この赤と白でグラフィカルに処理された逆Rの特異な頂部が見えてきます。館内では、キース・へリング生誕50周年記念特別企画展「ばくが信じるアート。ぼくが生きたライフ。」が開催されていました。入場料を払うとチケットの半券のかわりに缶バッジが渡されました。思えば、1983年キースが初来日し、ギャラリー・ワタリで個展を開いたのですが、そのオープニングに立ち会うことができ、キース自身より手渡しされたものが缶バッジでした。まだ大ブレイクする前なので、その場には数名のファンしかいませんでした。忘れがたい思い出です。さて、展示空間は「闇の空間へ下がるアプローチ」「青い扉のある空間」「希望への展示室」からなり、彼と彼が駆け抜けた時代が併せ持つ「光と影」を表現した空間構成。作品の題名、解説はあるがままを観て感じてほしいという館側の意向で、意図的に掲示していないそうです。必要な方のためには、別に携帯用ガイドが用意されています。一通り展示を観賞した後は、コートとルーフテラスに出て、今度は建物の観賞。こじんまりした小美術館ですが、引き付けるものがあるのでしょう。暑い中、うちの家族は小一時間かけて堪能。なかなか有意義な時間を過ごしました。
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